金先生と私というお互い信頼関係の厚い関係であっても、意見の異なる部分があり、
この問題は本当に解決が難しい。
ましてや敵対関係にある者どうしの領土問題、たとえばパレスティナ紛争、チェチェン
紛争、カシミール紛争、チベット問題、北アイルランドの問題など、解決がどれほど困
難か分かる気がする。
世界は何と多くの解決困難な問題を抱えていることだろう。
しかしながら幸いなことに、竹島(独島)問題について、日本人はそれほど大きな問題
だとは思っていない。
うちの学生の意見を紹介したように、まず竹島の名前すら知らない日本人も多いのだ。
はっきり言って関心がない。どうでもいいのだ。
(実は私もそうだ。竹島(独島)は、別に韓国のものであってもよいと思っている。自
分自身の問題とは関係ないからだ。島根の漁民には申し訳ないが・・・。もし韓国の美
人女性がボクと結婚してくれるんだったら、ボクも喜んで日本大使館の前へ行って、抗
議のコブシを振り上げたいなー! まあ、ボクのレベルはこんな程度だ)
いずれにせよ日本では、竹島(独島)問題に関してナショナリズムが冷めている。(騒
いでいるのは、一部の自民党議員だけだ)
日本人は平等な領土問題だと考えているから、気持ちに余裕があるのだ。
これは、これまで「竹島は日本固有の領土」という教育を受けてこなかったことが幸い
しているとも言えよう。
もし、日本の教科書に日本固有の領土と記述してしまえば、これを信じ込む日本人が大
量に生み出され、韓国と同じように一元的な思考しか出来なくなってしまう。
そうすれば韓国のナショナリズムと対立することになり、戦争になってしまう。大変な
ことだ。
だから我々は、日本の教科書に固有の領土だと記載させることは、絶対に阻止しなけれ
ばならないと思う。
と同時に韓国側にお願いしたいのは、「竹島(独島)問題=植民地支配」という図式以
外に、お互い平等な領土問題という図式もあるんだよー、ということを韓国国民にわか
ってもらうよう働きかけてほしいということだ。
でないとナショナリズムがさらに燃え盛ってしまう。
ナショナリズムが強いと、精神的に苦しむのは自分自身だ。
昨日のテレビでは、血書(指から血を出して文字を書くこと)を書く人の様子が映って
いた。
本当に驚きだ。驚くというより、笑ってしまった。(失礼な言い方ですみません)
自分のほうが強いのに、何をそんなに怒っているのだろう?
とても不可解だ。韓国のほうが有利な立場なのに・・・。
領土問題なのに、この問題とは関係のない元従軍慰安婦の女性が登場し、こぶしを振り
上げていた。
日本人から見ると、不思議な光景だ。
平等という立場から言えば、実効支配という圧倒的に強い立場にあるにもかかわらず、
韓国人のほうが眉をしかめて、苦しそうに抗議をしている。
この問題に関連して植民地支配をイメージするから、自分が今でも弱い立場にあると考
えてしまうのであろう。
何だか可哀想な気がしてしまった。(失礼な言い方で、ごめんなさい)
こうした事実は、やはり「竹島(独島)問題=植民地支配」という図式が頭から離れが
たく結びついているからではないか。
こうした融通性の無い思考を、前回、思考停止状態と表現してしまった。(失礼な言い
方だったと思うので、その点は誤ります。ごめんなさい)
でもこうした一元的な思考が韓国人自身を苦しめているようにも思える。どうしてあん
なに苦しそうな顔をして、抗議するのか? どうしてあんなに怒りに満ちているのか?
韓国側があまりに感情的で、冷静に話が出来ない状態にあるような気がするので、金先
生には、ぜひ別の思考方法があるということを、マスコミを通じて教えてあげて欲しい。
そうすれは、韓国人の気持ちに余裕が出来ると思う。
戦後60年、韓国も世界で経済力11位の大国になった。超一流国家だ。多くの産業分
野では、既に日本を凌いでいる。(ソニーはサムスンの液晶技術を借りなければ、会
社そのものが成り立たなくなっているそうだ)
さらに2015年には、日本のGDPを追い抜き、世界第6位の超大国になるという予
測もある(米ミシガン大調査)
もうそろそろ韓国も、被害者意識オンリーから脱する時期に来ているのではないだろう
か。
さて、内藤先生の研究はこの問題の解決に、大きな役割を果たすかもしれない。
この研究の特徴は、日本がこの島を領土とする前に、既に朝鮮の領土として日本側が認
めていたという点であろう。
この一時期をもって領土問題の決着とするかどうか、異論が出る可能性もあるが、しか
し今後多くの日本人が内藤先生の論に納得し、これを受け入れれば、朝日新聞や毎日新
聞の社説でも「竹島は韓国の領土だ」と主張するようになるだろう。
今は全くノーコメントを貫いている社民党もそう主張するようになるかもしれない。
今回、驚いたのは共産党の主張だ。「竹島は日本の領土だ」とはっきり述べている。
日本軍国主義と命がけで闘ってきた政党が、なぜあんなことを言うのか。
共産党がいい加減な論を展開するわけがないし、綿密に調査を重ね、確かな文献に基づ
いてそのように主張していると思うので、この主張の根拠が知りたいところだ。
世宗大学の朴裕河先生は確か「和解のために」という著書の中で、「竹島(独島)の共
同管理」を提案したと聞いている。
まだ読んでいないのでよくわからないが、「植民地近代化論」に基づいているのかいな
いのか、これからも勉強していきたいと思う。
ただ一ついえることは、朴裕河先生の発言には、韓国の経済力に裏打ちされた自信、日
本とすべての点で対等に渉り合えるという自信に満ちている点だ。
韓国人として気持ちに余裕がある。新しいタイプの韓国人だと思う。
最も残念なことは、竹島(独島)問題で民間どうしの交流が断たれたりしていることだ。
金先生には、ぜひ竹島(独島)問題とは切り離し、交流を復活するよう韓国のマスコミ
に働きかけていただきたい。
「雨降って地固まる」という諺にもあるように、この問題をきっかけに互いの考え方の
相違点を理解し、その相違点を乗り越えることによって、さらに日韓の友好関係が深ま
るよう願っている。